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気づけばFEエンゲージのことしか書いてない。

本屋さんでふと目に留まった本を手にとるように

本屋さんが好きだ。家から一番近い本屋さんには平均して月に2~3回ぐらいは足を運んでると思うし、もうちょっと遠くの別の本屋さんまで足を延ばすこともある。

実際のところ私はもうずいぶん前から、欲しい本はだいたいAmazonで買っているし、最近はKindle版があれば紙の本ではなくKindleの方を買うほうが多い。

それでもやっぱりリアルの本屋さんが好きで、足を運ばずにいられない。今、どんな本が並んでいるのか、いろんな棚をじっくりと眺めて歩いて、気になった本を実際に手にとって、どんなことが書かれているのか確かめてみたいから。


ネットで本を買うときは、まず「こういう本が欲しい」というのがあるところから始まる。具体的な書名や著者名が決まっているときもあれば、ざっくりとしたジャンルやテーマだけのときもあるけど、とりあえず、何かしら目的をもって本を探す。だから、自分では思いもつかないような本とネットで出会うことはあんまりない。誰かがネットで薦めていた本に興味を持つことはあるけども。


もちろん本屋さんへ行くときにも、ある程度の目的があることだって多い。だけど、その目的だけではなく、まったく関係のない棚に並ぶ本を眺めて歩けるのがやっぱり本屋さんへ足を運ぶ醍醐味だ。本屋さんの棚には、自分の想像もしなかったような本、気になる本がたくさん並んでいて、手に取って中身をのぞいてみることができるんだから。


私はいわゆる活字中毒というか、文字を「読む」ことが好きだ。なんであれ文字が書いてあるのが目に留まれば自然と「何が書いてあるんだろう?」と読みはじめる。基本的に目に入ってくる文字ならば何でも、たとえば注意書きとか取扱説明書だって読むけど、やっぱり読んでいて特に楽しいと感じるのは「読み物」として書かれた文章だ。

だから昔も今も本が好きだし、インターネットを使うようになってからはWebにアップされている「どこかの誰かが書いたテキスト」を読むのも好きだ。まったく知らないけど、どこかに確かに生きている、書き手の人を感じられるような文章が特に好きだ。

 

でも最近はなんていうか、ネットに個人が書く文章も、みんな有益さとか正しさとかSEOとかいろんなことたくさん意識したのであろう結果、どれも似たような感じにお行儀がよくて、書いてる人の人間味みたいなのをあんまり感じられないようなものが増えたなって感じていて。

いや、もちろんそういうものもありだと思う。けど、なんていうか、その文章自体に漂う空気感だったり気分だったりを楽しめる読み物みたいなものも、私はたくさん読みたいんだ。

 

私自身が読みたいのはそういったもので、だから私はそういう文章を書きたいと思ってる。

そして、本屋さんでふと目に留まった本を手にとるように、ふとどこかの誰の目にとまって、読んでなにかを感じてもらえたらうれしいな、って思う。