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気づけばFEエンゲージのことしか書いてない。

邪竜の章リプレイ感想①

本編2周目をクリアしたので、そちらのデータで邪竜の章2周目を始めた。

1周目でストーリーの展開や結末、その後、本編世界での支援会話で知ったことなども踏まえつつ、リプレイの感想など書き留めておきたい。邪竜の章クリア済の人向け(ネタバレたくさんあり)。

1周目は1~2章ずつプレイしながら感想に加えて疑問を感じたところなども書いてたけど言いっぱなしだったので、そこらへんもなるべく片づけていきたい。まだまだ考えの整理中だけど…。

1章初回プレイの感想で、気になった点として挙げてたのはここらへん。

①「この世界に救いはない。この世界に、あなたはいない」って言ってる「私」は誰?
②リュールくんを異世界へと導くリュールちゃんっぽい後ろ姿の青髪さんはこちら世界の神竜?それとも別の存在?(瓜二つって言ってるから違う?)
③二度と目覚めぬ「わたし“たち”」?
④邪竜の御子は必ず双子で生を受ける運命なら、リュールにも対となる存在がいた?


一度クリアした今、このへんについてはおおむね解決してる…かな?(そうでもない)

①まず、冒頭の詩のようなもの。

それは千年の別離。
原始の反転、百年の後悔。

我が悲哀を夢見給え。
世の暗黒を薙ぎ払い給え。

追憶の時はただ過ぎ、
遺されし希望は流転する。

さりとて私は知っている。

この世界に救いはない。
この世界に、あなたはいない。

これを読み上げているのは、改めて聴けばエルの声だとわかる。それならこの「私」はエルなのだろう。そう思ったとき「えっ?」となったけど、邪竜の章のキャッチフレーズにもなってた「この世界に救いはない。この世界に、あなたはいない」の「あなた」。疑いもなく自分(プレイヤー)の分身である本編の神竜リュールのことだろうと思ってたけど、これがエルの言葉だとすれば、この「あなた」はそっちじゃなくない? 死んだこの世界の神竜のことじゃない? だとしたら、なんという騙しキャッチフレーズ!

ただ、エルはリュールに「この世界のあなた」という言い方をしていたので、異界の同じ存在、別の世界の「あなた」に向けて語りかけていると考えれば、やっぱり自分(リュール)でもあるのかも。だけどこれ、本当にエルの言葉なのかもちょっとわからない。この世界の神竜の言葉のようにも思える。各章の冒頭の詩みたいなのについては、正直まだあんまり腹に落ちる解釈ができてない。

②リュールくんを異界へと導いた青髪のリュールちゃんっぽい姿は、その後エルの夢に神竜様として出てくるし、亡くなったこの世界の神竜であると考えてよさそう。

「瓜二つ」については釈然としないとこある。青髪さんはプレイヤーからは後ろ姿しか見えないけど、リュールくんは正面から見ている。特に自分と瓜二つの相手に向き合っているような反応は見せない(そもそも性別も違うし)。ただ、自分とつながりの深い存在だということは感じ取っているようだけど。

でも異界では会う人会う人、リュールくんの姿を見るとすぐに神竜様だと認識する。彼らにはこの世界の神竜様とリュールくんがそっくり同じ見た目、瓜二つに見えているらしい。どういう理屈なのかはわからないけど、そう見えているのだろうと理解してる。

③二度と目覚めぬ「わたし」ではなく「わたしたち」。なんで「わたしたち」なんだろうと引っかかっていた。初見では「片割れ」的な存在が関係あるのかな? なんてなんとなく考えてたけど、クリア後に改めて見ると想像以上に多くを指していたんだなと思う。おそらくこの世界の神竜(わたし)と、神竜の加護を失い滅びゆくこの世界に生き、命を落としたすべての人たちだ。かつて神竜のもとに集い、仲間として共に戦った各国の王族たちや兵たち、そして各国の民たち。たぶん全部含めた「わたしたち」。大きい。

④「邪竜の御子は必ず双子で生を受ける運命なら、リュールにも対となる存在がいた?」

これについては、ちょっと考えてみた。
そもそもこの世界の神竜リュールは「ルミエル様の実子」であったと説明される。髪も青一色だ。本編世界のリュールくんが邪竜の御子として生まれたのと鏡写しの存在として、おそらくこの世界の神竜リュールは、まさに神竜の子として生まれており、邪竜の子としては生まれていないのだろう。つまり、この世界の神竜には、邪竜の御子としての双子の片割れは存在しない。

「邪竜の御子は双子として生まれる」というのは邪竜の章の世界の法則で、おそらく鏡写しの本編世界では違うのかな、そんな話出てこなかったしな…と考えたけどそこは不明。

ただ、鏡写しとなっている2つの世界において、リュールくんと対になる存在は間違いなくこの世界の神竜リュールということなんだろうと思う。


さて、改めて1章をやってみて感じたこと。

エルの神竜様への想いやイルの正体を知った上で見ると、細かい表情だったりセリフだったりが初見の印象とは異なって見えて味わい深い。初見ではただ「なんか怒ってる?怖いんだけど…」みたいな印象だったエルの表情にはときおり戸惑いや葛藤のようなものが混ざるのがわかる。イルはラファールとは声も話し方もまったく変えてて別人感がすごい。序盤のエルがリュールに冷たい態度をとるのをフォローする言動で親し気に寄り添っていい奴っぽく見せてくる。

「羨ましいなあ。もし僕が力を持っていたら悪いことになんか使わないのに」とか言ってやがったぞ…。このときは芝居を打ってるんだろうけど、でもたぶん、ラファールの中にいつか存在したことのある想いだからこそ引き出せた言葉なのかもしれないね、なんて思ったりもした。

竜王城に現れた刺客は、初見時は「これ、声も見た目もフォガートっぽいよな…」と思いつつ確信持てないままだったんだけど、正体を知って改めて見ると「もうどう見てもフォガートでしかないじゃん!」とか思う。そんなもんだなあ。

刺客として現れた邪フォガートくんはこの時点ですでに自分の意思みたいなものほとんど失ってそうで、本編のフォガートが本来とても賢く思慮深い人だと知ってるからこそ、おそらくそういう根本的な部分はこの世界のフォガートも同じだっただろうと思うし、「なんてことするんだよ…」って気持ちでいっぱいになる。そうだった、邪竜の章ってずっとこの「なんてことを…」みたいな気持ちを味わい続けるやつだったよな…。

 

本編2周目はハードやっていたので、邪竜の章もハードで開始になったんだけど、ノーマルに比べるとやっぱりちょっと敵が強くなってたり多くなってたりする分、戦略が必要になる感じ。加えて、2周目のデータはスタメン以外ほとんどスキルとか取れてないし紋章士との絆レベルもたいして上がってないので、1周目で見てない戦闘会話の回収とかもするつもりならハードだと厳しいかもなと感じてる。とりあえず次もハードでやってみてダメそうなら考えようと思う。

marie.hatenadiary.jp