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邪竜の章リプレイ感想③

邪竜の章のリプレイ、3章の感想。引き続き本編および邪竜の章クリア済の人向け(ネタバレたくさんあり)。

私はスタルーク推し、ブロディア兄弟推しのブロディアの民なので、邪竜3章だけは回想戦やって戦闘会話も2周目やる前にたぶん全回収済みだった。なので2周目だけの感想ではなくなるけど、3章に関してまだ書いてなかったことなど書いてみようと思う。

3章の冒頭で詩のようなものを読み上げる声は、この章で登場するグレゴリー、あるいは本編世界のグリだ。

お前は孤独の絶闇の中、
光を我が物にと望むだろうか。

閉ざされし扉の向こう側、
誰かの呼び声に応えるだろうか。

告げる知らせは悲しい面影。
暗い鉱石の夜の色。

さりとて、彼の者は知っている。

この世界に慈悲はない。
オレの痛みは、ここには無い。

今まで以上にわからんな?

「お前」は、ここまでの流れからリュールだとすると、リュールのことを「お前」と呼ぶのはグレゴリーではなくてグリなんだよなあ。この問いかけの主はグリなのか?

「閉ざされし扉」は、戦嫌いで入国も難しいというこの世界のブロディアのことだろうか。だとすれば、扉の向こう側で呼び声を上げるのはブロディア国内にいる人、ブロディア王族…だろうか?

「暗い鉱石は夜の色」は、やはりこの世界のブロディアだろう。3章を通して、舞台は夜のブロディアだ。戦を望むフィレネの空は血の赤、戦を嫌い防衛のため扉を閉ざすブロディアは孤独の闇夜、といったところか。孤独、闇。たぶんこのあたりがブロディア編のキーワードなのだろう。

 

初回プレイ後、Twitterにこんな感想を投稿した。

そう。「気配を感じさせず忍び寄る」みたいなとこでスタルークっぽさ伝えてくるのおもしろいなと感じた。改めて見返すと、セレスティアはこの少し前グレゴリーが登場するとき、場にいた人達の中でいち早く何者かの気配に気づいて周囲に注意を促してるんだよね。おそらく気配に敏感なのであろうセレスティアにさえ気取られなかった、って前振りまでされてたんだな。

そんな感じで、邪ブロディア兄弟が仲良く(?)登場。前章の邪フィレネ兄妹と同様、兄の方はパッと見では本編とそこまで印象が変わらないのだけど、弟はのっけから本編とは明らかに人格違う感出してくる。

邪スタルークくんについては、以前に発狂して3記事も書いた(と言っても半分ぐらいは本編スタルークのことを書いてるけど)。私、邪スタルークかなり好きなんだと思う。いや、もちろん本編スタルークありきで鏡写しの存在だからこそ好き、なのだけど。邪スタルークとの戦闘前会話でザフィーアが「こっちのスタルーク様は随分高飛車ですね。見慣れませんが、悪くありません」って言うの、とても共感する。そう、こんなスタルークも悪くないな、という感じ。

戦闘会話について。臣下たちとの会話はやっぱり悲しいんだけど、邪スタルークの方はなんだかんだラピスからもシトリニカからも優しい言葉をかけてもらって、ある意味励まされてる。スタルークらしくてちょっとおもしろい。本気でしんどいのは邪ディアマンドの方で、アンバー、ジェーデ、シトリニカ、もうどの会話もただ哀しくて本当に鬱だ。邪ディアマンド悲しくて笑ってるなんてつらすぎる。弱り果てすぎてて泣きたくなった。

戦闘後、セレスティアとグレゴリー、イル、そしてエルがそれぞれ自らの「逃げ延びた過去」について語る場面があり、エルの幼少時の回想シーンを挟んで、衝撃の3章終わり、邪スタルークと邪ディアマンドがエルに殺される場面だ。

2-3章の初回プレイ感想にも動揺した気持ちを書いたけど、この場面、初めて見たとき自分でもちょっと驚くほどショックを受けた。改めて確認してみると、ダメージが大きくなるよう仕組まれてるのを感じる。おそらく意図的にやってると思うので、少し整理してみる。(後のほうに邪スタルークくん殺されるときの表情の画像とか載せちゃったので、もう見たくない方はこの先ご注意ください…!)

本編のブロディア兄弟が並んで立つとき、基本的にはいつもディアマンドの右隣にスタルークが立つ。つまり向かって左にスタルーク、右にディアマンドが立ってる。ほかの人も並ぶ場合とか、場面によってはたまに入れ替わるときもあるけど、基本的にはこの並び。身分的なルールがあるのかも。

一方、邪竜の章では、邪スタルークは邪ディアマンドの左隣に立っている。つまり向かって左に邪ディアマンド、右に邪スタルーク。登場のシーンも、撤退する場面もこの並び。鏡写しの世界だから、逆並びになるのは納得だ。

次に、本編スタルークと邪スタルークのアングルの違い。

戦闘会話の時表示される邪スタルークくんは基本的にややアオリ気味のアングルで描かれ、本編スタルークくんは目線の高さもしくはやや俯瞰気味のアングルで対照的に描かれてる。邪ブロディア兄弟の登場シーンなどもアオリ気味のカメラアングルだ。

よって邪スタルークの目線は見下す形、本編スタルークの目線は気持ち見上げる形になってる。

そのあたりを踏まえて、邪竜3章終わりの邪ブロディア兄弟がエルに殺される場面を見ると…

この場面だけは邪兄弟の立ち位置が左右入れ替わって、本編の兄弟と同じ並びになってるのがわかる。カメラアングルは気持ち俯瞰気味だ。

 

そして邪スタルークくんがエルに斬りつけられ、倒れる直前のこの表情。

声こそ邪スタルークくんの低めトーンの声ではあるものの、どアップで見せられるこの表情はよく知ってるやつ! 驚いて目を見開くのも、目をすがめて顔を歪ませるのもよく見覚えある。どう見てもこれ、本編スタルークが見せる顔じゃん!

まさにこの顔だよ。邪スタルークくんもこれに近い表情は見せるんだけど、この角度では見せない。

 

いやこれ、絶対わざとでしょ。

この場面でエルに殺されるのは、間違いなく邪竜の章世界のスタルークとディアマンドなんだけど、無意識にまるで本編のふたりが殺される場面かのようになんとなく感じさせるよう仕組まれてるのを感じる。

それにまんまと引っかかって「え、スタルーク殺された…兄上も…」って、描かれた場面の事実以上に動揺して、不安な気分になったんだろうなと思ってる。「なんでそんなことするんですか?」案件だよ…!

なんかこのへん、理解しておかないとずっとダメージ引きずりそうだから向き合ってみたけど、やっぱり胃のあたりがキュッとなるな。邪ブロディア兄弟、成仏してください…(6章でまた出てくるんだけどな…)。

 

marie.hatenadiary.jp

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